《吉田旬佑》レジェンドの習慣~ひたすらお客様の情報を収集~
昨日の話題は道具についてでしたが、またレジェンドの話に戻ります。
なぜ、僕がここまでレジェンドの仕事、哲学を書き続けるかというとプロのイズムを叩き込んでくれたからです。
このレジェンドがいたからこそ、今も接客のプロとして振る舞うことが出来ます。
今日はレジェンドに言われて実践したこと。
それは「お客様の情報収集」をどうするか?
という事です。
私が書いているレジェンドは食品の卸売商社にいたころの僕の師匠です。
そして、その時の仕事の内容はスーパーに食材を卸すことでした。
スーパーの惣菜コーナーが僕らの営業先です。
実は惣菜コーナーってすごく大変な職場です。
パートの方も50代の方が多数を占める職場です。
しかも「女性」ばかりです。
レジェンドはいつもこの女性陣の味方。
「最近どうよ?」と気さくに声掛け。
その時にお店に対しての不満、商品に対しての不満をぶちまけます。
それを聞き続けるのです。
そうすると、聞いたことを元に店長、チーフに「パートさんがこんなこと困ってるみたいですよ。」
そっと言うのです。
空かさず見積もりをお見せするんです。
「じゃあ、これでよろしく!」と注文が入るのです。
要はお客様のなかで、決裁者に拘らないことです。
常に、その現場であまり大きいことを言えない人、不満を押し込んでいる人にスポットを当てるんです。
そしてそれを事実を伝えるんです。
管理者が欲しい情報はその現場で何が起こっているのか?
何に困っているのか?
ここの観点が部下より上がってこないから苦労するのです。
そして、そのオペレーションの煩雑さ、過酷さが離職率に直結します。
なので、そこを真剣にお伝えする。
危機感は現場で拾ったものをリアルにお伝えするのでそれがリアルな店の経営方針をももたらすのです。
だからこそ、決裁者に最初から会わないことです。
扱う、リアルな人に話を聞くんです。
それが大切です。
つまり、この国の多くの会社は決裁権とユーザーは別という入口です。
この入口の論点は絶対にずらしてはいけません。
ここを間違えると必ず失敗します。
話の筋が違うことに対して人は提案は受け入れてはくれません。
個人のお客様でも、本当は奥様の側にたってお話ししなければいけなかったものだってあるはずです。
だからこそ、前のめりな人以外の話を聞く。
一番物言わぬ人こそ、一番の決裁者であるのです。
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吉田旬佑
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