お盆に考えたい。アナタが今ここにいるまで、何人の人生があったのか。
今日は8月13日、お盆初日。
多くの地域では、ご先祖様をお迎えする「迎え盆」です。
お盆といえば、お墓参りをしたり、
仏壇や祖霊舎を清めたり、お花や食べ物をお供えしたり。
地域や家によって作法は異なりますが、何より大切なのは、
ご先祖様を敬い、感謝する気持ちだとワタシは思います。

なぜなら。
今、自分という一人の人間が、ここにいる。
その前に、いったい何人の人生があったと思いますか?
十代前までに、延べ二千人以上
自分が生まれるためには、
父と母の二人が必要です。
その父と母が生まれるためには、
祖父母が四人。
その前には八人、さらに前には十六人。
こうして単純に遡ると、
十代前までにいるご先祖様は、延べ二千四十六人!
二十代前まで遡れば、延べ二百九万人を超えます!
実際には、同じご先祖様へ行き着く家系の重複があるため、
全員が別人というワケではありません。
それでも自分一人の命の後ろに、
途方もない数の人生が連なっているコトは確かです。
名前が残っていない人もいるでしょう。
どこで生まれ、何を食べ、誰を愛し、何に苦しみ、
どんな思いで毎日を生きていたのか。
今となっては、何も分からない人の方が多いはずです。
それでも、皆が、確かに、生きた。
病・飢え・災害・戦・出産。
今よりもずっと
命をつなぐコトが難しかった時代を
大勢のご先祖様が生きてくれていた。
そのうちの誰か一人でも存在しなかったとしたら
今のアナタはここにはいません。
その事実だけでも、十分に尊いと思うのです。

神道でも、ご先祖様をおまつりします
お盆には仏教行事の印象がありますが、
神道でもご先祖様の御霊を祖霊として丁重におまつりします。
現在のお盆は、仏教の盂蘭盆会と、
日本で古くから受け継がれてきた先祖祭り・魂祭りが、
長い年月の中で重なった行事と考えるのが自然です。
けれど、ご先祖様を遠く切り離された存在ではなく、
今の暮らしや命につながる御存在として敬う感覚は、
日本人の中に長く受け継がれてきました。
今日は、ご先祖様の話をしよう!
豪華なお供えを用意する必要はありません。
特別な言葉(お経や祝詞)が分からなくても構いません。
お墓や仏壇、祖霊舎が近くにない人もいるでしょう。
そんな時は、
静かにご先祖様へ心を向けてみてください。
「命をつないでくださって、ありがとうございます」
まずは、それで十分です。
そして、できるなら。
両親や祖父母から、昔の話を聞く。
古い写真に写っている人の名前を確かめる。
覚えているご先祖様の話を、家族へ伝える。
知っている人が生きているうちに聞かなければ、
家の記憶は思っている以上に早く消えてしまいます。

ご先祖様を敬うコトは、
過去を何でも美化するコトではありません。
数え切れない命が確かに生き、
その先に自分がいるという事実を受け止めるコト。
そして、受け取った命を粗末にせず、今を生きるコト。
ご先祖様に想いを馳せると?
余談ですが、先祖を思うコトについて、
心理学には少し面白い研究があります。
2011年に心理学者のピーター・フィッシャーらは、
先祖について考えた人たちが、
その後に行った課題で“より高い成績を示した”と報告しました。
「アンセスターエフェクト」と呼ばれる研究です。
興味深いのは、
立派な先祖や良い思い出ばかりを考える必要はなかったコト。
先祖の否定的な面について考えた場合にも、
この傾向が見られたとされています。
もちろん、「先祖を思えば頭が良くなる」という話ではありません。
研究者の方々は
自分より前の“先祖という存在を意識するコト”が、
「自分にも困難を越えていく力がある」という感覚や、
「物事に向き合う姿勢」に影響したと可能性を考えています。
科学ですべてを説明する必要はありませんが、
自分の前にも確かに生きた人たちがいた――。
その事実に思いを馳せるコトは、
今を生きる自分自身を見つめ直すことにも繋がるのかもしれません。
お盆はご先祖様へ
今ここに生きているコトを御報告し
心からの感謝を申し上げたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございます♪
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あたる
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