吉田旬佑

今日は暇だなと思った日に、神様から教わったこと

今日はお客さんが来ない。

占い館に座っていて、ふとそんな日があります。

「今日は暇だなあ。」

占い師をやっていると、こういう日は決して珍しくありません。

予約がいっぱいの日もあれば、まったく来ない日もある。

商売というのは、波があるものです。

もちろん、人間ですからね。

最初は「今日はどうしたのかな?」なんて思ったりもします。

でも、今日は神棚を見ていて、ふとあることを思いました。

「これは、神様がくれた時間なのかもしれないな。」

私の神棚には、神宮大麻をはじめ、氏神様の厳島大神、崇敬神社の金刀比羅大神、伊豆山大神の祈祷札、そして秩父神社の鎮宅霊符尊神、天社宮の泰山府君尊神、さらに別宮として伏見稲荷より勧請した敬祐稲荷大神の御霊をお祀りしています。

朝、神棚に手を合わせるときは、必ず祝詞を奏上します。

今日もいつも通り祝詞をあげました。

そうして静かに神棚を見ていると、思うんです。

神様は、忙しさだけを与えるわけではないんだなと。

神社でもそうなんですよ。

参拝者が絶えない日もあれば、誰も来ない時間もある。

でも神様は、そのどちらの時間も受け入れている。

忙しい日も、静かな日も、どちらも意味がある。

神道の世界では、物事を「時の巡り」として捉えます。

流れが動くときもあれば、止まるときもある。

それは悪いことではなく、自然の摂理です。

むしろ、ずっと忙しい状態が続くと、人の心は荒れてしまうこともあります。

忙しいときは、どうしても焦りが生まれる。

数をこなすことに意識が向いてしまう。

でも占いという仕事は、本来そういうものではありません。

一人の人生と向き合う仕事です。

だからこそ、静かな時間というのはとても大事なんです。

今日のような日にできることがあります。

神棚を丁寧に整える。

祝詞をゆっくり奏上する。

自分の心を静める。

こういう時間は、実は「禊」に近いものがあります。

禊というと川に入るようなイメージがあるかもしれませんが、本質は「整えること」です。

心を整える。

空間を整える。

気を整える。

これが禊です。

神道では、整った場所に神様が宿ると考えます。

だから、暇な日というのは実はとても大事なんです。

神様が「整えなさい」と言っている時間なのかもしれません。

商売をやっていると、「忙しい=成功」というイメージがあります。

でも、神道の考え方は少し違います。

商売繁盛とは、単に忙しいことではありません。

人の役に立つ流れが、長く続くことです。

短く燃え上がるより、静かでも長く続く方が尊い。

それが神道の考え方に近いと思います。

神棚に手を合わせていると、そんなことを感じます。

今日は暇でした。

でも、悪い日ではありませんでした。

神棚を整え、祝詞をあげ、静かに時間を過ごすことができました。

こういう日があるから、また流れが動くのだと思います。

人生も商売も、すべては巡りです。

忙しい日もあれば、静かな日もある。

そのどちらにも意味がある。

そして最後は、やはりここに戻ります。

「すべてを任せる。」

自分で無理に流れを作ろうとしなくてもいい。

整えることをしていれば、流れはまたやってくる。

神様の前に立つと、そんなふうに思えるんです。

今日は暇でした。

でも、きっと意味のある一日でした。

明日はまた、新しいご縁があるかもしれません。

恐み恐みも、神様にお任せするばかりです。

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