《吉田旬佑》モテない男は読んで欲しい。落語の紺屋高尾に学ぶ~愛される男の本質~
紺屋高尾に学ぶ愛される男の本質
落語の演目で芝浜、寿限無などは知られ過ぎた名作でありますが、紺屋高尾も古典落語には外せない演目なのです。
因みに僕は、落語が大好きです。
学生の頃から立川談志師匠のファンでした。
どんな話かと言うと、紺屋の久蔵が花魁道中で見た吉原の三浦屋の高尾太夫に恋して、焦がれてその為に3年働いて、ようやく貯めた15両で高尾太夫に会いに行く話です。
そして、紺屋と悟られない様に流山のお代人を名乗って、太夫に気に入られようとしたら、嘘をつけない久蔵が本当の事を喋りました。
「次、うちきに会いに来てくれるのはいつなまし?」
「3年後になってしまうんです。」
「うちきにウソついてたの?」
「そんなつもりはなく、花魁に紺屋の染め物職人風情が相手してもらえるわけなく。と思って!」
「それは本当の話?」
「そうなんです。この話は嘘偽りなく!」
「3年後は必ず会いに来るけど、その前に輿入れされてるでしょうから、最初で最後の時間を。。」
「僕のこと、忘れないで下さい!!」
なんて言うやり取りがあります。
結局最後のオチは久蔵の誠実さと3年かけて会いに来てくれた男気に太夫が惚れ込み、紺屋に輿入れしてくれた。
そんな太夫を見たさにふんどしまで染めてしまう人が出てきて、たいそうな繁盛をしたとさ!という話です。
太夫はなぜ久蔵に惚れたか?
これはズバリ!
3年かけて会いに来たこの辛抱強さと等身大の自分を告白した事です!
そして、自分の身の丈も素性も全部を告白し、あの日見た花魁道中の美しさに目を奪われ、太夫に会うために働き続けたことです。
こんな風に思って来てくれた庶民は久蔵以外に居なかったんですね。
みんな花魁の口説き文句は金と美辞麗句。
そんな中でここまで思ってくれた普通の職人の久蔵。
そりゃ、花魁も惚れますよね。
モテるのとチャラさは必ずしも比例しない
モテる事は多くの人は華やかで、そして口がうまい事だと思ってます。
敢えて逆に、久蔵スタイルで挑んで見てはいかがでしょうか?
久蔵は会うために3年働きました。
この最初で最後に大金をかけることが出来たのです。
この男気に惚れてしまった高尾太夫。
フラれることをも恐れない
結局最後には取り繕っていてもカミングアウトしちゃう久蔵。
普通に考えると怖いですよね。
でもそれで体当たりをする久蔵も素晴らしい。
許す太夫も素敵です。
そして、太夫を落とした事で紺屋も繁盛したのです。
高嶺の花には諦めず挑戦したいものです。
きっとそうする事であなたの人生も変わる可能性がある。
今のステージを上げる事が1番の最短距離かもしれません。
吉田旬佑
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